中小企業のためのクラウド活用術 〜クラウド vs オンプレミス編〜

これから本格的にITを活用しようとする中小企業の方々に向けて、活用のノウハウをお届けします。

最近、ITを活用しようとGoogleで検索するとまず出会うのが「クラウド」と「オンプレミス」と言う言葉ではないでしょうか?

比較的新しい言葉ですので馴染みがない方も多く、「ITは難しい」と思われる方が少なくありません。

と言うことで、ぴたデジの俣江です。

「クラウド」「オンプレミス」という言葉が原因で「ITは難しい」と感じて敬遠するのはもったいない話ですので、できるだけ分かりやすくご説明します。

そして、中小企業の方々が「これからIT活用を始めるときに、クラウドとオンプレミスのどちらを選択すればいいのか」という点についても触れていきます。

「クラウド」とは?

「クラウド」は、インターネットを使ってベンダー(メーカーと読み替えてもいいです)が準備したシステムを利用する形態です。

おそらくこの記事をご覧の方は、GoogleやYahooなどで検索されたと思いますが、GoogleやYahooも「クラウド」の1つです。

「オンプレミス」とは?

「オンプレミス」は、社内にあるサーバーやパソコンにソフトウェアをインストールして使うシステムです。

中小企業の方も会計や給与、販売管理などのシステムは、サーバーかパソコンにインストールして使われているのではないでしょうか?

「クラウド」と「オンプレミス」の比較

「クラウド」と「オンプレミス」はどちらもITを使う手段です。

「クラウド」も「オンプレミス」も比較すると一長一短があります。

詳しくは以下の表をご覧いただきたいのですが、「システムの停止が許容できない」場合は「オンプレミス」、それ以外の場合は「クラウド」を選択するのが、今どきの考え方です。

項目クラウドオンプレミス
初期費用なし or 少額高額
※サーバー購入、システム購入、設置、インストールの費用が必要。
月額費用一人当たり数百円〜2万程度。サーバー、システムの保守必要が必要。
データセンターを利用する場合は、リヤ料が必要。
セキュリティユーザIDとパスワードの運用が重要。社外からアクセスは難しい。
バリエーション使い勝手がよく高機能なシステムが多い。
カスタマイズ性の高いシステムを利用することで、幅広い業務で利用可能。
クラウドに比べると選択肢が少ない。
システム開発することで幅広い業務で利用可能。
利便性UIや操作が洗練されているシステムが多く、使い勝手に優れ、生産性向上に繋がる。
定期的な機能アップで進化し、より便利に使える。
他システムと連携することでさらに便利に使える。
一昔前のUIや操作のものが多く、クラウドと比較すると使い勝手が劣る。
他システムとの連携はCSVファイルなどで行うため、スキルと手間が必要になる。
運用管理利用者が増える、減る場合にメンテナンスが必要。利用者が増える、減る場合にメンテナンスが必要。
システムのバージョンアップをインストールしているパソコンで行う必要がある。
サーバーのメンテナンス、バックアップが必要。
災害対策AWSやAzureなどのIaaSを利用する場合はロケーションの構成を考慮する必要がある。2箇所以上にサーバーを配置する必要があり、初期費用、月額費用が高額になり、運用管理の手間も掛かる。
障害発生頻度は多くないが、障害によるダウンタイムが発生する。
ダウンタイムのコントロールはできない。
サーバー、ネットワークの2重化などの対策を行うことで、ダウンタイムをコントロールできる。
テレワークパソコンとインターネット回線があれば可能。パソコンとインターネット回線の他、Firewall、リモートアクセス機器などが必要。

「クラウド」を選択した方がいいケース

「クラウド」と「オンプレミス」の比較で、「初期費用」「災害対策」「運用管理」に必要なコストは、「オンプレミス」でシステムを使い始めるまたは、使い続けるために必要です。

しかし、「初期費用」「災害対策」「運用管理」に必要なコストは、売上アップや生産性向上などによるコストダウンには繋がりません。

一方「クラウド」は、「初期費用」「災害対策」「運用管理」に必要なコストが、必要ないかわずかな発生となります。

現在、多くの企業で導入、検討が進んでいるテレワークを考えると、「オンプレミス」の場合、Firewallやリモートアクセス機器の設置などの、テレワークを実現するためだけに必要なコストが発生するのに対し、「クラウド」の場合、パソコンとインターネット回線があれば実現できます。

使い勝手がよく、高機能なシステムは、「クラウド」でのみ提供されるケースが増えており、「バリエーション」「利便性」の点で見ても、「クラウド」の方が有利です。

中小企業では、「コスト負担」「費用対効果」「ITの使いこなし」が課題でIT活用が進まないという調査結果がありますが、「クラウド」を利用することで大きく軽減できます。

中小企業におけるITの利活用 – 中小企業庁 – 経済産業省 より

「クラウド」は月額料金で利用しますので実際に使ってみて、思ったような効果が得られない場合、その時点で終了することができます(年契約のクラウドサービス以外)

「オンプレミス」の場合は、初期投資で「システム」を購入しますので、購入すると途中でやめるのが難しくなります。

そのため、事前にじっくり調べてから導入することになり、スピード感がなくなる上、効果を発揮するシステムに出会う可能性も減ることになります。

スピード感と効果を実感する可能性という観点で見ると「クラウド」の方がメリットが大きいと言えます。

「オンプレミス」を選択した方がいいケース

以下のような方は「オンプレミス」の選択をおすすめします。

  • すでにITを活用が進んでいてサーバーを設置して運用している
  • クリティカルな業務があり、わずかなダウンタイムが許容できない
  • 動画や音声などサイズの大きいファイルを扱う必要がある

ITを利用するコストの抑制、使い勝手がよく高機能なシステムの活用による売上アップや生産性向上を実現したい場合は、サーバーやシステムの保守が終わるタイミングで、「クラウド」への移行を検討するといいでしょう。

これからITを本格的に活用していこうとする方、「オンプレミス」でITを活用しており「クラウド」への移行を検討されている方は、ぜひ一度、弊社にご相談ください。

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